みなさんこんにちは!「eff子の自習室」です!
このページでは、木や植物等に関する素朴な疑問について、自分なりに調べて勉強していきます。
今日も最後までお付き合いいただけますと幸いです。
今回は、「日本の森林の歴史」について調べていきたいと思います。
今後はスギやヒノキといった一つひとつの木についても調べてみようと思うのですが、
その前に、まずは日本の森林の歴史や背景、今問題となっていることなど、体系的な情報について学んでいければと思っています。
「森林の歴史」というと、とても大きいテーマになってしまいますが、
具体的な出来事などに沿って見ていきますので、今日も最後までお付き合いいただけますと幸いです。
(これまでの主な歴史について分かりやすく書いてある記事を見つけたので、
そちらから抜粋させていただく形で簡潔にまとめていきたいと思います。
参照リンク:https://life-info.link/cedar-forest/)
日本に根付く「植林」の文化
・日本では古来から植林が盛んに行われていた
・寺社仏閣の木造建築技術の進歩とともに、木材を育てながら利用する文化が発展していた
江戸時代
・木材需要が増え、スギ/ヒノキの林業が全国で盛んになる
・幕府や藩が森林を管理し、植林や禁伐をしていた
→森を作りながら利用する、林業文化が日本人の価値観として根付いていった
明治時代
・近代化の中で森林資源の需要が急激に高まり、乱伐が加速していった
戦中/戦後
・各地の山が禿山になる
(昭和23年には、岩手県の面積に匹敵する1500万haが禿山だった)
・成長が早い針葉樹を禿山に植える植林が始まる
戦後復興〜高度成長期
・住宅用建材を中心に、木材が不足する
・世論の声を受け、それまで制限されていた国有林の伐採が行われる
・1960年代から1970年代にかけて、広葉樹の天然林が大規模に伐採され、
代わりに成長の早いスギ/ヒノキが植林された
→ 拡大造林と呼ばれる
高度成長期(木材の自由輸入化)
・木材の関税をなくす貿易政策が始まる
→海外から安い木材が大量に輸入される
→国内の林業は衰退し、拡大造林もストップ
→その後、人工林の面積は増えず、森林全体の面積も維持したまま今に至る
おわり
拡大造林を行っていた頃は林業が主要な産業として栄え、山を中心に生活していた方が大勢いらっしゃったそうです。
社会的にみれば、高度経済成長の中で急激に高まる木材の需要と、それに伴う価格高騰により
木材の自由輸入化を推進せざるを得ない状況だったのかもしれませんが、
林業の視点でみれば、拡大造林で植えた木が成長しないうちに、
安価な外国産木材が出回ったことで、国内の林業が衰退していきました。
今回の『林業』と『経済の発展』のように、全てを良くしようとするとのは難しく、
どちらかを良くすると、もう片方にしわ寄せが来てしまうのはよくあることだと思います。
ただ、そうなった時に、生じた問題についても見過ごさずに対策や改善に取り組んでいく事が必要だと思いました。
今日も最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。
それではまた、お会いしましょう。
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ではまた!