環境保全とコスト削減

(株)あしだでは、効率的な作業システムの構築や的確な市況情報の把握により、素材生産コストの減少と付加価値の向上に努めています。

平成8年にプロセッサを導入。索道との組み合わせで生産性を向上させるとともに、伐倒後の葉枯らしや伐採木に土を着けない作業で、効率化と付加価値の向上を心がけています。

常に林道、作業道、作業路、索道とハーベスタグラップルを組み合わせ、現場条件(地形・間伐や皆伐・伐採径等)毎に効率的な作業システムを構築して、集運材に係る木材移動(接触)回数を低減し、素材生産コストの減少に努めています。

複数の市場から、的確な市況情報を(相場と材の使用用途)を入手して、適寸に採材することにより、商品価値を高めて山主への還元に努め、山主が専業林家として生計が成り立つことを目標に活動しています。

原木丸太生産の低コスト化

 高性能林業機械の導入などを通じて機械作業の増加に伴い、Iターン等の若手林業者の雇用につながっています。

 作業路、作業道の開設や拡幅が比較的簡単となり、整木土場の設置が不可能な場所も少なくなってきたため、集材土場を設けず材の積み替えがなくなり、仕分けの効率化を図ることにより、生産コストを押さえています。

 原木丸太生産現場の立地条件、生産量によって、作業路による集材か集材線による集材か等いろいろな集材方法が選択できるようになり、山主の希望に添った施業が可能となってきています。

地域型住宅ブランド化事業

原木供給事業者として参加

 国土交通省では、地域材を活用し、地域の気候・風土にあった「地域型住宅」ブランド化を推進しています。これは、「地域の住文化の継承及び街並みの維持・保全」をはじめ、「木材自給率の向上による森林・林業の再生」など、関連地域産業と地方自治体協力のもと行われる住宅生産体制です。

高性能機械と作業の選択例

1
伐採

チェーンソーとハーベスタで伐採を行う

2
集材

最低3t以上の荷が吊れる集材線を設計し、架設を設置する

3
造材

小径木( 40㎝以下)はハーベスタ、大径木はチェーンソーで枝打ちや玉切りを行う

4
搬出

最低7tトラックが入るように既設の作業道を拡幅する。その他はフォワーダで丸太を搬出する。