皆さん、竹と言えば何を思い浮かべますか? 私は京都嵐山にある「竹林の小径」を思い浮かべます。空を覆うように、竹が400mにも渡って続く、京都を代表する景観です。

竹は草か木かどっち!?知っておきたい竹の特徴と魅力を紹介!

 竹は古くから日本人にとって身近な資源です。タケノコは春の訪れを感じさせ、竹製品は軽くてしなやかです。割り箸はもちろん、カゴやザルなどの日用品のほか、和の文化である茶道の道具にも竹製品が利用されてきました。

 また、竹は吸湿性や温度調節機能、堅牢性があり、伝統的な日本家屋の土壁や床材などにも用いられています。なによりも趣きのある日本らしさを漂わせている立ち姿が特徴的です。竹材は、全ての組織が軸方向に平行に並んでおり、繊維方向に強度があります。表皮に近づくにつれて繊維の密度が高く、しなやかで折れにくい性質を持っており、木材とほぼ同じ成分で構成されています。

 さらに、竹には抗菌性や消臭性があり、おにぎりを竹皮で包む文化が有名ですね。また熊は狩りに出かける前に竹の葉を食べて匂いを消し、パンダは主食が竹である為、その排出物は無臭であります。

 竹は木と比べ成長が早く、竹材として利用するのは3〜5年生の竹で、伐採時期は一般的に成長の休止時期である晩秋から初冬が適期です。「竹取物語」はご存知かと思いますが、「かぐや姫」は竹から生まれ、急速に成長し、月へ帰っていきます。これは竹がモチーフの昔話であり、この竹の成長スピードを表したお話であります。

タケノコと竹の種類と活用例

孟宗竹(モウソウチク)

 中国から江戸時代に日本に伝来。節の線が一重。竹類の中で最大の大きさを誇り、高さ25mに達する。竹は大型で肉厚があり、柔らかく、ほのかに甘い独特の香りが特徴である。エグみが少なく美味。最も一般的に流通するタケノコ。春一番に芽を出し、春の「味覚の王者」と言われている。ちなみに名前の由来は、寒中に母親の為にタケノコを掘って食べさせた親孝行な「孟宗」の名前にちなんで名付けられた。近年「竹炭」の原料として注目されている。

真竹(マダケ)

 節間が長いのが特徴で、節の線は二重。粘りやしなりがあり、竹製品として最適である。「たけや〜さおだけ〜」で有名な竹は真竹の加工品である。別名「苦竹(ニガタケ)」と呼ばれ、収穫後時間が経過したタケノコはエグみがあり、アク抜きが必要であるが、美味。収穫直後はエグみがほとんど存在せず、そのまま刺身にしても孟宗竹(モウソウチク)と負けず劣らず美味。タケノコよりも成長させ竹製品に利用する方が一般的。

淡竹:破竹(ハチク)

 中国原産の竹。細く縦割りやすいという材質から、茶筅(せん)や袖垣(そでがき)として利用されている。掘り出したばかりのタケノコはクセがなく孟宗竹(モウソウチク)のようにアク抜きをせずに生食可能で、美味とされている。時間が経過するとアク抜きが必要だが、美味。孟宗竹(モウソウチク)のタケノコが終わった後に市場に出回ります。

竹は木か草か?

 竹の成長には目を見張るものがあります。竹は1日で50cm以上も伸びると言われ、2ヶ月程で成長を終えます。しかし木のように年輪があるわけではなく、竹稈(茎)が太くなることはありません。草にしては長く、木にしては細い印象を受けます。また竹は花を咲せ、開花の周期は長いですが、120年に一度、花を咲かせるとも言われています。

 話は少し変わりますが、スイカは野菜でしょうか、果物でしょうか。日本では、草本性のものを野菜、木本性のものを果物として区別しています。つまり、木にならないものが野菜で、木に実るものが果物とされています。すなわち、スイカは野菜に分類されます。

 バナナはどうでしょう。バナナは草本類として分類されますが、農林水産省の定義では「一年生草本類から収穫される果実」を野菜、「多年生作物などの樹木から収穫される果実」を果物としています。つまり、バナナは果実として分類されます。

バナナと竹の違い

 先ほどバナナは草に分類されると述べましたが、一般的には茎が肥大化し、硬く木化するものが木とされています。

 分類上「竹」は例外的に「木」として分類されています。

 しかし、竹は茎が太くなりません。また木化もしません。これは専門家でも意見が分かれており、結論としてはどちらでもないというしかありません。

最後に -環境への順応-

 落葉樹は冬に葉を落とすことで水分の蒸発を防ぎ、冬を越す進化を遂げ、針葉樹は表面を油で覆うことで、寒さに適した進化を遂げてきたように、植物は長い年月の中でそれぞれの環境に臨機応変に対応してきました。

 竹も同様に進化を遂げ、趣のあるその立ち姿で、「竹林の小径」に代表される日本の観光資源として、人々を魅了しています。

 以上が「竹は草か木かどっち!?知っておきたい竹の特徴と魅力を紹介!」になります。最後まで読んで頂きありがとうございます。

Woodyニュース」はTwitterFacebookでも、自然や森林に関する様々なニュースを配信してます。ご興味がある方はフォローして頂けると幸いです。

 またこの記事を読んで、少しでも森林や林業について関心を持って頂けると幸いです。