桜の花見は、平安時代(794-1185年)から始まる日本特有の文化です。

 この始まりは、菅原道真遣唐使(894年)を廃止したことにより、日本独自の文化が発展したためであると言われています。

 それまでの奈良時代(710-794年)では、梅の鑑賞が主流でありました。(以下の記事参照)

 こうした背景の中で、日本の花見文化は発展していきました。

 現在では、2019年の桜の開花シーズンである4月には292万人の外国人観光客が訪れる観光産業にまで成長しています。(日本政府観光局(JNTO)「訪日客数(総数)」)

 また、2014年4月の外国人観光客数123万人と比較すると、約2倍にまで増客しています。

 このように、日本の花見は海外でも人気を呼び、桜の下でお弁当を食べ、お酒を楽しむ文化を観に来日する外国人観光客は年々増加しています。

 そして現在では、日本の桜の花見文化が海外にまで広がり海外の桜公園ではお花見を楽しむ習慣が芽生えています。

 本記事では「海外で桜の花見を楽しめる名所3選!」を紹介しています。

 海外へ旅行する際に、桜名所へ視察に行くのも良いかもしれません。

 本記事で紹介する桜名所では、日本の桜の花見とは違った異国の風景が広がっています。

 この他にも本記事では、日本の桜の花見に対する海外の反応についてご紹介していきます。

 最後まで、お付き合い頂けると幸いです。

海外で桜の花見を楽しめる名所3選!桜の花見に対する外国人の反応とは!?

 桜は日本だけに自生している樹木ではなく、実は海外にも桜が自生している国があります。

 しかし、海外では「桜=さくらんぼ」と言うイメージが根付いており、お花見という文化はありませんでした

 日本でも「ヤマザクラ・エドヒガンザクラ・チョウシザクラ」といった種類は、サクランボを実らせますが、苦味や酸味などがあります。(以下の記事参照)

 そのため「セイヨウミザクラ」のような大きくて赤く、さらには甘いサクランボは実りません。

 また反対に、日本で見られる「セイヨウミザクラ」は、中央アジアから中国を経由して日本に入ってきたとされています。

 このように、まず前提として桜は世界的にも自生している樹木であります。

日本の桜の花見に”カルチャーショック”を受ける外国人観光客

 そのため外国人観光客は、日本人が桜の下で賑わう光景を見て「カルチャーショック」を受けるようです。

 ましてや桜の木の下で、お酒を飲む風習はあまり無いようです。

 海外では、お花見と似た文化として「ピクニック」が挙げられます。

「ピクニック」は、ヨーロッパ発祥の文化で、フランス語を語源としています。

 ヨーロッパでのピクニックは、花見が目的ではなく「天気が良いから外で食べよう」といった外で気軽に食事をするスタイルです。

 このように、日本の桜の花見のように「桜を愛でる」行楽行事ではなく、気分転換を行うための習慣的な文化です。

 そのためお弁当も、常備してあるパンを切って、冷蔵庫にあるハムとチーズ、トマトを一緒に挟んで完成といった様子で、余り物を適当に工夫して、近場の公園に気軽に出かけるといったイメージになります。

 また多くの国で、公共の場での飲酒が禁止されている背景もあり、日本の花見の光景は驚きであるようです。(以下の記事参照)

 このように、海外では花見の文化がなかった背景がありますが、近年では、日本の花見文化が海外にも広がりを見せています。

 次項から、海外で桜の花見を楽しめる名所を3選を紹介していきます。

 また、世界最大級の訪日メディア「ジャパンガイド」で日本の桜の名所トップ10が紹介されていました。

 このサイトで紹介されている観光情報をもとに、日本へ訪日する外国観光客が多いそうです。

 再生動画はYoutubeなので、日本語字幕での再生が可能です。

 また、編集者は全て海外の方なので、日本の花見の文化が、どのように海外で捉えられているのかを垣間見ることができます。

 ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

八重桜が綺麗な”パリ・ソー公園”

 あまりイメージにないかもしれませんが、パリには3674本の桜の木が植栽されています。(パリ市の統計)

 181haの広さを誇る「ソー公園(Parc de Sceaux)」は、パリから南に10km程の郊外に位置しています。

 ソー公園の造園を手がけたのは、ヴェルサイユ宮殿の庭園も設計した「ル・ノートル」です。

 パリにある桜の多くは「セイヨウミザクラ」でありますが、ソー公園には八重桜(関山)が植えられています。

 この一際華やかな”関山”が、パリの人々に親しまれています。

 ソー公園は、1年を通してパリ市民の憩いの場として知られていますが、100本程の桜の花が満開になる4月中旬には、多くの観光客で賑わっています。

3020本の桜が開花する”ワシントンDC・タイダルベイスン”

 ワシントンDCの「タイダルベイスン(Tidal basin)」は、世界的な桜の名所の一つです。

 ここでは毎年、全米桜祭り(National Cherry Blossom Festival)が開催されています。

 この全米桜祭りには、世界各国から100万人を超える観光客が訪れています。

 全米桜祭りに行かれる際は「National Cherry Blossom Festival」の公式サイトで、日程を確認される事をオススメします。

 ワシントンDCに桜が持ち込まれるきっかけとなったのは、ナショナルジオグラフィック協会で初の女性理事となった「エリザ・シドモア」の日本旅行(1885年)です。

 その時に日本で見た桜の美しさに感動し、ワシントンに桜の木を植えたいと政府に提案したと言われています。

 現在では、約3750本の桜の木が「タイダルベイスン」の周辺に植えられています。

 桜の樹種は主に「ソメイヨシノ」や「八重桜(関山)」の12種類で、3000本の”白色”と”ピンク色”のコントラストはまさに圧巻です。

 また、これらの桜は”兵庫県伊丹市育ち”であり、ワシントンDCで日本の桜が見れるのには感慨深いものがあります。

日本庭園が美しい”ニューヨーク・ブルックリン植物園”

 ワシントンでの桜が葉桜へと変わる頃、次はニューヨークで桜が咲き始めます。

「ブルックリン植物園(Brooklyn Botanical Garden)」では、「ソメイヨシノ」や「八重桜(関山)」を中心に約30種類の桜を見ることができます。

 ブルックリン植物園でも「桜祭り」が開催され、和太鼓の演奏日本舞踊お茶会などが開催されています。

 また園内には日本庭園が造園されています。

 鳥居や滝、池や石畳が造園されており、池には鯉が泳いでいたりと中々に凝っています

 外国の人たちも、この日は着物浴衣を着て訪れる人が多く、まるで日本にいるかのような感覚に浸れます。

最後に -海外で日本の桜を観ること-

 このように海外でも、日本の桜の花見文化が人気を誇っています。

 海外の桜名所での賑わいが、日本に来日する観光客の増加に繋がっているのかもしれませんね。

 また、海外での花見の人気を聞くと、日本人として誇らしい気持ちになるのは私だけでしょうか。

 このように海外で日本の桜を観ることは、一番贅沢な旅行なのかもしれません。

 以上が「海外で桜の花見を楽しめる名所3選!桜の花見に対する外国人の反応とは!?」になります。

 本記事を参考に、お花見をさらに楽しんで頂けると幸いです。

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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