「紅葉狩り」は平安時代から始まる日本が誇る伝統的な文化です。

日本の紅葉は世界で一番美しい」とされており、紅葉のシーズンになると多くの外国人観光客が日本を訪れます。その理由として以下の2点が挙げられます。

  • 日本には紅葉する落葉紅葉樹が26種類あり、色の種類が多く色鮮やか
  • 紅葉は日本のお寺神社との相性が良い。

 一年の中で紅葉時期である11月が最も外国人観光客数を多く、外国人観光客も紅葉の時期を楽しみにしていることがうかがえます。

「もみじ」については ”紅葉の代名詞「もみじ」の特徴と魅力を紹介!” で紹介しております。また、葉が色付く理由については ”紅葉はなぜ赤色なのか?もみじ狩りの由来と魅力を解説!” で紹介しております。ご興味がある方は是非ご覧ください。

日本の伝統文化「紅葉狩り」に対する海外の反応が面白い!

 今回は ”Autumn leaves hunting” (紅葉狩り)の検索でヒットした上位2件の記事中の文を抜粋し紹介しています。(※記事の一例であります。)

 「紅葉狩り」に対する海外の方が投稿した紹介文が興味深かったので、シェアいたします。

The word momiji became synonymous with the maple tree (kaede), the most beautiful of the autumn trees.
もみじ」は楓(メープル)の木と同じ種類であり、紅葉の中で最も美しく、紅葉の代名詞となった。

The species of maple generally determines the color the leaves will change: red, yellow or brown. Although the word koyo literally means “red leaves, ” it is used to refer to all the colors of autumn leaves. The word ”oyo” refers to yellow leaves, and the word ”katsuyo” refers to brown leaves specifically.
 カエデの種類によって、葉の色が赤、黄色、茶色に変わる。紅葉は文字通り「赤色の葉」を意味しますが、紅葉した全ての葉の色を指す。黄葉とは黄色の葉、枯葉は茶色の葉をそれぞれ指す。

引用:Autumn

「もみじ」の木が、楓(メープル)の木と同じ種類であり、それが紅葉の時期になると様々な色に変化することを紹介して頂いています。

 カエデの種類については、”紅葉の代名詞「もみじ」の特徴と魅力を紹介!” で紹介しました3つの「もみじ」の種類について述べられています。

  • イロハカエデ(伊呂波楓)
  • オオモミジ(大紅葉)
  • モミジバフウ(紅葉葉楓)

 また、日本の漢字、黄葉(こうよう:oyo)や枯葉(かれは:katsuyo?)と呼んでいる点が面白いですね。

やはり「桜」が最も人気!?

Japan is famous for its four distinct and breathtaking seasons. Though the cherry blossom in the spring is probably the most iconic, for many the fall is just as beautiful.
 日本は四季がはっきりしていて、息を呑むほど美しいことで有名です。春のがおそらく最も象徴的ですが、多くの人にとっては同じくらい美しいです。

引用:Discover Japan by train with the Japan Rail Pass

日本は春には、秋には紅葉と四季折々の季節が楽しめます。そして、その中でも 海外の人にとっては非常に人気があります。(以下の記事参照)

桜を見るのはもちろん、日本のお花見の文化をお目当てに来日する観光客が多いそうです。

 桜の舞い散る桜の木の下で酒を酌み交わし、食べて飲んでにぎやかに楽しむ習慣は日本独自のもので、イベント&季節を楽しみたい外国人観光客が中心だそうです。

 桜の木は海外でも楽しむことができ、アメリカ・ワシントンやカナダ・トロント、オーストラリア・シドニーやイギリス・ロンドン、フランス・パリなど、世界中で楽しむことが出来ます。

 紅葉狩りも、お花見同様に人気があります。

 紅葉狩りはどちらかというと、海外では見られない、色鮮やかな紅葉自体を楽しみにしている観光客の方が多いそうです。

紅葉狩りは仏教徒の文化!?

The tradition of momijigari has been popular since the Heian period (794-1195) and it has had a profound influence on Japanese culture. For Buddhists, it’s a moment which is important both spiritually and symbolically as it reminds us that life is ephemeral.
 紅葉狩りの伝統は平安時代 (794年-1195年)から人気があり、日本文化に大きな影響を与えてきた。紅葉狩りは仏教徒にとって、人生ははかないものであることを思い出させるような、精神的にも象徴的にも重要な瞬間である。

引用:Discover Japan by train with the Japan Rail Pass

 平家物語に「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という有名な書き出しがあります。

 日本には「この世は無常であり、栄華を極めているものも、最後には必ず衰え滅びてしまう」という「盛者必衰」という考え方があり、日本人は紅葉が色づき美しく散っていく様をそれに重ねて、生命の「はかなさ」を感じます。

 この記事は日本人の国民性を紹介してくれています。

Maple-shaped cakes are typical during the fall and the leaves themselves are often eaten as tempura: a delicious, deep-fried, sweet snack. There are various variations of maple leaf tempura throughout the country and they are often accompanied by a cup of Japanese tea.
 秋にはカエデの形をしたケーキが一般的で、葉を天ぷらとして食べることも多い。もみじの天ぷらは全国各地で様々な種類があり、お茶と一緒に食べることが多い。

引用:Discover Japan by train with the Japan Rail Pass

 このように、間違った文化が伝わっているケースもありました。

 また近年、このように日本食を食べる「コト消費」が、外国人観光客の人気を集めています。

 2015年と2019年の外国人観光客のコト消費額を調査したデータがありましたので、以下に紹介します。(観光庁:訪日外国人消費動向調査)

  • 2015年:6,420億円
  • 2019年:10,389億円

 このように年々、コト消費額が増加していることがわかります。

 また多くの国で、公共の場でお酒を飲むことが禁止されている背景も、日本でのコト消費額が増えている要因でしょうか。

最後に -世界最大級の訪日メディア「ジャパンガイド」-

 世界最大級の訪日メディア「ジャパンガイド」で日本の紅葉名所トップ10が紹介されていました。

「ジャパンガイド」は、月間のサイト利用者数が180万人の日本旅行サイトです。

 ここで紹介されている観光情報を参考に、日本へ訪日する外国観光客が多いようです。

 再生動画はYoutubeなので、日本語字幕での再生が可能です。

 また、編集者は全て海外の方なので、日本の花見の文化が、どのように海外で捉えられているのかを垣間見ることができます。

 ご興味のある方は、ぜひご覧ください。

 このように、欧米の紅葉は黄色がメインで、色彩のバリエーションやコントラストが少ないのに対し、日本の紅葉は赤、オレンジ、緑、黄色と色彩豊かでバリエーション豊富です。

 そのため、和と色彩豊かな紅葉の日本独自の文化を観に来ようと、世界中から紅葉を見るツアーが数多くあります。

 日本に住む私たちは、紅葉が身近にあるため、恵まれているのかもしれませんね。

 以上が「日本の伝統文化「紅葉狩り」に対する海外の反応が面白い!」の解説になります。最後まで読んで頂きありがとうございます。

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