”Woodyニュース”ではこれまでに様々な樹木を紹介してきました。

 各樹木の魅力や特徴を理解する上で、名前や種類は重要です。

 しかし、樹木にはブナ科コナラ属の”コナラ”や”カシワ”など、数多くの名前や種類があり覚えにくいものです。

 そのため本記事では、主な広葉樹の名前と種類を図や表にまとめて分類しています。樹木を覚える際の参考にして頂けるますと幸いです。

樹木は”針葉樹”と”広葉樹”に分けられる

 日本は国土の70%が森林です。

 地球全体で見ると森林率は30%で、ジャングルが生い茂る南米でも森林率は50%です。

 このように、日本は世界有数の森林国家と言えます。

 樹木は大きく”針葉樹”と”広葉樹”に分けられます。

 日本の森林面積のうち約50%は針葉樹林で、残りの約40%が広葉樹林で構成されています。

  • 針葉樹 (スギやマツ、ヒノキ):針のような細い葉が特徴
  • 広葉樹 (シイやカシ、ブナやナラ):広い葉が特徴

 針葉樹のように葉が細いと、葉からの水分の蒸発を防ぐメリットがあります。

 一方で広葉樹は、光を吸収する面積が大きくなり、効率的に光合成を行うことができます。

 このように、”針葉樹”と”広葉樹”の葉の特徴は対象的です。

広葉樹はさらに”常緑”と”落葉”に分けられる

 日本の森林面積のうち約40%の広葉樹はさらに”常緑”と”落葉”に分けられます。

  • 常緑広葉樹 (シイやカシ):一年中緑の葉をつける
  • 落葉広葉樹 (ブナやナラ):秋に紅葉し落葉する

 常緑広葉樹は一般的に「照葉樹」とも呼ばれています。

 日本の”常緑広葉樹林”と”落葉広葉樹林”の比率を、先ほどの図に当てはめてみましょう。

 このように、日本には常緑広葉樹林(5%)より落葉広葉樹林(35%)の方が多いです。

 もちろん、針葉樹にも”常緑”と”落葉”があります。

 針葉樹と広葉樹の長所と短所については松竹梅はなぜ ”縁起良く” ”めでたい” 樹木とされているのか!?」で紹介しています。

押さえておきたい主な広葉樹の名前

 さて、大体の分類が分かったところで、本題に入りましょう。

 ”常緑”と”落葉”は非常に混同しやすく、様々な名前が絡んでくると、さらに覚えにくいですよね。

 そこでまずは、主な広葉樹を4つ押えましょう。

 このメインの樹木を押えておくと、他の関連する樹木の種類を一つずつ覚えていけば良いです。

  • 常緑広葉樹 :シイカシ「一年中みどり!」
  • 落葉広葉樹:ブナナラ「紅葉し落葉!」

 で覚えましょう。

押さえておきたい主な広葉樹の種類

 常緑の「シイ」「カシ」、落葉の「ブナ」「ナラ」を押さえたところで、次は広葉樹の種類に移りたいと思います。

 よく混同しやすい点として「ブナ」はブナ科であり、「コナラ」はコナラ属に分類されます。

 名前と種類が同じなのです。

 さらにややこしい点は、「カシ」はコナラ属に分類されます。

 もうこうなるとお手上げです。

 しかし、まず広葉樹と言えば、「もののけ姫」の舞台となった白神山地の「ブナ林」を思い浮かべるのではないでしょうか。

「ブナ林」は、日本を代表する原生的な森林です。

 実は、常緑の「シイ」「カシ」、落葉の「ブナ」「ナラ」は全て「ブナ科」に属しています

 その順序で、コナラ属の「カシ」と「ナラ」を覚えていきましょう。

 さらに、ブナ科に属する樹木はすべて「ドングリ」をつけます

 ブナ科は「ドングリ」で覚えてもよいですね。

※広葉樹とドングリの種類については、以下の記事で詳しく紹介しています。

最後に -他の樹木の名前と種類の覚え方-

 お疲れ様でした。最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

 本記事で紹介した広葉樹の主な種類を覚えて、今後Woodyニュースで配信する予定の各樹木を覚えて頂けると幸いです。

 現時点で、以下の樹木を紹介しています。参照して頂けますと幸いです。

 以上が [まとめ] 押さえておきたい樹木の名前と種類の覚え方を紹介(広葉樹編)の解説になります。最後まで読んで頂きありがとうございます。

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 またこの記事を読んで、少しでも森林や林業について関心を持って頂けると幸いです。