今回は、雑木の材価の仕組みや金額を紹介していきます。

 雑木とは、雑木林に自生する樹木です。

 雑木林の狭義は以下の通りです。

  • 焼き払いなどを一度行い、広葉樹などで構成された林
  • 木材用途の主要樹木以外で構成される樹種林
  • 価値の低い樹木で構成される林
  • 薪炭材の用途として萌芽更新される林

 このように雑木林は、ヒノキやスギのように植林・管理された利用価値の高い針葉樹林ではなく、木材用途の主要樹木以外の林を指しています。

 しかし、雑木は近年需要が高まりつつあり、適材適所での利用に注目が集まっています。

 本記事では、そんな雑木の材価の仕組みや、実際の金額例を紹介していきます。

 本記事を参考に、樹種が分かれば雑木の大体の相場が分かります

※一部の樹種の見分け方については、下記の記事で紹介しております。ご参考にして頂けると幸いです。

 また実際に森林に出かけた際には、違った視点で雑木を鑑賞するきっかけになると思います。

 最後まで、お付き合い頂けると幸いです。

雑木の材価の仕組みや金額を紹介!値段は用途で決まる!?

引用:O-DAN(オーダン)

 十分な直径長のある雑木が、1本でおよそ幾らの金額になるのかをご紹介します。

 まずは、下表の「主な雑木の立木1本の価格例」をご覧下さい。

引用:林業新知識

 このように、右から左へ移るにつれて金額が上がっています

 同じ樹種であるにも関わらず、高値と安値の違いが見られるのは、用途の違いによるものです。

 一般的に、以下の用途によって材価が決定され、上に移るにつれて高価になっていきます。

  • 銘木 (樹齢200年以上であり、形状・大きさ・材質が優れる)
  • 突板 (暑さ0.2mm程の木のシートをベニヤ板に貼り付けたもの)
  • 造作材 (建築内部の仕上げ材や取り付け材)
  • 構造材 (建築物の骨組み)
  • 挽板 (厚み1.0mm以上の角材で集成材に用いられる)
  • 梱包材 (コンテナのような輸出用の木箱)
  • シイタケなどの栽培用キノコ原木
  • 薪用・パルプ用
  • 発電用チップ (バイオマス発電)

 このように、上に移るにつれて雑木の形状や大きさ、材質などの鑑賞的な価値が求められていきます。

 上の表の「中」の高値は、突板や造作材が該当しており、これらの用途を見込んだ金額での買い付けがなされていきます。

 また雑木の販売交渉は、まず「銘木」から始め、順に最適な利用方法を検討して値段が決められていきます。

 そして最終的に、腐食や水割れ、規定の直径に満たないものなどは、チップへと加工されバイオマス発電に用いられます

 このように林業家は、雑木の状態を製材される前の丸太の段階で、見極める必要があります。

 さらには「この樹種は〇〇市場へ卸した方が良さそう」というように、生産した丸太の卸先市場を判断していきます。

 卸先によっては、丸太運搬にかかる費用の方が高くなってしまうケースもあるので、このような立木の値踏みが非常に重要になってきます。

 しかし、この立木の値踏みができる林業家の数が近年急速に減少しており、後継者の育成が非常に重要になっています。

最後に -雑木の価値-

引用:O-DAN(オーダン)

 雑木林は、主に広葉樹で構成されており、広葉樹は重くて硬く強度があるため、キズが付きにくいという特徴があります。

 また美しい木目から、テーブルや棚などの家具材としての利用価値が高いです。

 雑木林は「価値のない林」ではなく、適材適所を心掛けることで、適切な利用がなされていきます。

 本記事を読んで、これらの雑木にさらに関心を持っていただけると幸いです。

 以上が「雑木の材価の仕組みや金額を紹介!値段は用途で決まる!?」になります。

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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 またこの記事を読んで、少しでも森林や林業について関心を持って頂けると幸いです。

※アイキャッチ画像引用:O-DAN(オーダン)